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知っているようで知らない、今さら訊けない「持続可能な開発目標」17のゴールを日めくりカレンダー方式で毎日ツイート。ぜひ、Twitterをフォローしてチェックして、自分が達成するのに貢献できているのか、今一度見つめなおして。
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相対的貧困率が約15.7%(※1)とG7の中でワースト2、ひとり親世帯の貧困率は50.8%の日本。他人事じゃない。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。憲法に保障されている生活も送れず自立も不可能なほど薄給(年収200万円以下)の非正規労働や裁量労働が横行。その半数近くは女性労働者(※2)。貧困≠自己責任。※1 2016年政府統計※2 日本弁護士連合会 2015年
国の予測では2050年の世界人口はおよそ100億人に。環境のためたんぱく源は肉ではなく虫! という社会はすぐそこ。世界で畜産業により排出されるCO2は年7.1ギガトン(※)。膨大な水や飼料だけでなくゲップに含まれるメタンガスも問題。その量一頭につき毎日150~200ℓとも。肉はものすごく非合理的な食べ物。 ※Food and Agriculture Organization of the United Nations 2018
依存症治療、精神衛生の確保、緊急避妊薬の入手……自己責任のもとないがしろにされてきた医療にもすべての人が平等にアクセスできる世界へ。 世界中多くの国で薬局で販売されている緊急避妊薬が、なぜか日本では「原則として医師の診断・処方箋が必要」で「約6000円~2万円」。貧しい人は緊急避妊ができない国に生きている。
4つ目のゴールは「男女の区別なく(for all women and men)」が強調されているところがポイント。ちなみに東大生の家庭の6割が世帯年収950万円超(※1)。いっぽう2016年の子どものいる世帯年収の平均は約744万円(※2)。「機会の平等」をいくら進めても格差が反映されるばかりの今、公平性のために必要なのは「条件の平等」。 ※1東京大学「学生生活実態調査の結果」2016年※2 厚生労働省「国民生活基礎調査」
これがゴールのひとつであるということは、国連加盟国のどの国もジェンダーの不均衡をいまだ解決できていないということ。最近はあの有名な温泉街で事実関係もわからないうちから性犯罪告発者の女性の職を解く住民投票が行われたり……。時代がどこかで止まっているのかも。
たとえば沖縄県なども警告を出し続けているレプトスピラ症。原因は家畜やペットのし尿による淡水汚染(※)。水と衛生の問題、実は思っている以上に身近なところにも ※[国立感染症研究所2011.9.]
このまま水資源が枯渇していけば、各地で水を巡る戦争がさらに増える恐れも。水の新しい使い方、無駄にしない技術を世界に。
イメージできる? 部屋を明るく照らすエネルギーを奪い合って戦争が起きているなんて……と迫ってくるような7番目の目標。NO MORE化石エネルギー覇権。
来年2021年4月から中小企業にも同一労働同一賃金が適用に。「非正規搾取によって成り立つ正規雇用問題」の解決も迫る目標8。SDGsを謳っているそこのあなた(の勤めている会社)。同一労働同一賃金、クリアできていますか? 男女の平均給与、同じですか? 正社員にだけボーナス分が上乗せされている、なんてことはありませんか?
旅先で「この国ネットが繋がりづらいな」と思ったことがある人は、このゴールに想いを馳せて。 国家間の技術の格差は、様々なチャンスの不平等につながる。優れた技術はまだ整えられない国へこそ届けたい。
たとえば安い給与では若者がやりたがらないから労働者は外国から……という発想自体にNO。 日本での外国人の労働搾取、逆に日本における外資系企業内での日本人の労働搾取。たとえば本国雇用の労働者と現地採用の日本人の平均給与、待遇の差。そんなことも監視する必要がありそう。
たとえば、車椅子で入るには建物の裏側にまわらないと……なんて建築はいくらおしゃれでも2030年にはNO
ここにタワマンはどう考えてもおかしい……。そんな街づくりを推進する旧型ディベロッパーにもNO
たとえば「回収された服の30%が新たな服に生まれ変わります♪」……では残りの7割はどこへ 再生事業自体や“SDGsウォッシュ”する企業を厳しく評価していく必要も。
リサイクルをアピールしながら、実は回収した資源ゴミの大半をお金を払って他国に押し付けている事業も問題視されている。リサイクル率やプロセスを確認することも大切。SDGsを謳っているからといって“胡散臭い”ものには消費者がNOを。
環境問題対策に具体的に取り組める人材、技術者を開発途上国で育成するための支援も大切な目標に。
具体的対策をとるため掲げた予算額は年間1,000億ドル(約10兆4000億円)。今まで放置してきたことを解決することがどれだけ大変か、金額からも垣間見える。
例えばプラスチックごみを海外に押し付けても海産物などを介していずれ戻って来る。人が食物から摂取するマイクロプラスチックは1週間でクレジットカード1枚分(※)とも。
同時に、獲れるからと漁りたいだけ漁る“乱獲欲”にどうストップをかけるかも課題。
※University of Newcastle, 2019
管理できなくなった森林、動植物の密輸・密漁、急激な開拓などなど問題は山積み。 ほぼ毎日口にしているその安い砂糖や油を作るために、毎年広大な規模の森林が失われていることを意識しながら買い物するのもいいかもしれない。その面積はアマゾンだけで東京都4.5個分(※)。※INPE(ブラジル国立宇宙研究院) 2018-2019
命を脅かす強制や搾取、言葉や差別、いじめなどすべての形の暴力もターゲット。
そして何よりも「戦争に勝る環境破壊なし」。軍事力で他国を脅かす行動も、武器の購入も環境破壊につながる行為。環境保護の観点から平和維持はもっとも大切なミッション。
あらゆる国同士が支え合おう……にYES! 自分の国さえよければ……にNO! 最後の17番目はかなり大切。
あらゆる人の協力なくして達成できない持続可能な開発目標。玉石混淆のSDGs事業から、本当に「持続可能な」ものを残すためにも、“いい加減なサステナボー”や“うさんくさいSDGs”、ブラックな側面をごまかすために利用だけする“SDGsウォッシュ”などを厳しく指摘することでも消費者は協力できる。
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