あなたに足りないのはジュエリーだった！ 初心者が手に入れるべき7つの基本ジュエリー

「歳を取ると似合わなくなるものが増える服とは違い、 ジュエリーは年齢を重ねるほど輝きが増す」と話すのは、ジュエリーディレクターやスタイリストとして一線で活躍する伊藤美佐季さん。著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』で提案するジュエリー術は、"自分らしい選び方・つけこなし方"に徹底している。

「パリジェンヌを見れば一目瞭然。マイスタイルをもっている女性は、上質なジュエリーを使い、自由自在に個性をアピールしています。ジュエリーを知れば、おしゃれも年齢を重ねることもぐんと楽しくなるはずです」

「何歳になったらこのジュエリー」「一生ものを見つけないと…」——まずはそんな固定概念を捨て、ジュエリーを楽しむ姿勢をもつこと。そこで、伊藤さんが20～30代のジュエリー初心者のためにピックアップした7つの基本ジュエリーをご紹介。

「初心者の人は、まず顔周りを華やいでくれるスタッドタイプの一粒ピアスを手に入れるのが基本。耳たぶにちょこんとのる装いは、どんな人にも違和感なくなじむ魅力があります。ダイヤならファンシーカット、パールはアフターケアに優れたブランドで選んでください」

さらには、重ね使いを視野に入れるのも伊藤さん流。「ダイヤとパール、フープとパールのレイヤードはモダンに見せる技。ファッションジュエリーと合わせ、デザインコンシャスに仕上げるのも良いでしょう。身につけるものすべて100％上質にこだわる必要はなし。コンサバティブなイメージを払しょくするのが、一粒ピアスを素敵につけこなすいちばんのコツです」

ピアス（PT×WG×D、0.5ct） ￥972,223／グラフ（グラフダイヤモンズジャパン）、トップス／スタイリスト私物

「『私はカジュアル派』と自負する人ほどおススメしたいのは、一粒パール。ノンシャランな装いだからこそパールのまろやかな魅力がアップする、とっておきのつけ方です」

ピアス（アコヤ真珠約8mm×WG） ￥131,000／ミキモト（ミキモト カスタマーズ・サービスセンター　0120-868-254）

「もし私がジュエリーデビューするなら、断然イエローかピンクのゴールドバングルを買うと思います。シルバーをすでにもっている方も多いと思いますので、あえて"とっておき"を選ぶなら、金をきらっと光らせて欲しいですね」

そしてさらに、伊藤さんならではのつけ方も指南。「細いものを重ねて楽しむこと。ひとつで主張が強いものではなく、あえてロゴっぽく見えないものを選んで重ねると、上質なジュエリーを楽しむおしゃれの余裕が出てきます」

"キャトル クル ド パリ"バングル右から1番目（PG） ￥490,000、右から3番目（YG） ￥490,000　"キャトル グログラン"バングル右から2番目（YG）、右から4番目（PG） ￥490,000／ブシュロン
（ブシュロン カスタマーサービス）

「『カルティエ』の"ジュスト アン クル"は、モダンなゴールドバングルの代表格。ひとつでもサマになり、ときには名脇役にもなれる点が魅力」

"ジュスト アン クル" バングル（YG） ￥330,000／カルティエ（カルティエ カスタマー サービスセンター　0120-301-757）

三連風のコンテンポラリーなデザインが魅力。「薬指や小指につけると上品なイメージ。中指やひと差し指はカジュアルでマニッシュに。その日の服装に合わせ、つける指を変えて楽しんで」

"ベルベル"リング （PG）￥302,400／レポシ（エストネーション 六本木ヒルズ店）

著書内でも「リングを1本だけ買うなら、私は絶対にエタニティリング」と話す伊藤さん。「誰にでも、どんな服装にも合わせやすいうえ、一本だけでも華やかです」。エタニティリングはブライダルの印象が強いけれど、決してそんなことはなく、日常のおしゃれの一環として楽しめるもの。

毎日寄り添い、仕事のシーンなども想定するなら石が半周程度のハーフエタニティリングでOK。「粒の大きさやディテール、スタイリングまでダイヤの希望は十人十色。だからこそ、必ずたくさんのものを試着してください」

"マイクロパヴェ・バンドリング"（ハーフ、PT×D） ￥460,000～／ハリー・ウィンストン（ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション）

「ダイヤモンドのネックレス、大きいものを買いたいけど実際は……」と、ためらう人も多いのでは？

「でも実は、人から譲られたくらいのさりげないプチネックレスの方が魅力的。ダイヤモンドのネックレスは、あくまでも"脇役"として楽しむのが大人ジュエリーのルールです」

そしてさらに、このプチネックレスを"名脇役"として輝かせるテクニックも。「イニシャル、コスチュームのロングネックレスといった、表情の違うものと重ねることをおすすめします。ファンシーカットやイエローダイヤモンドなど、色や形の違うものも好相性。また、チェーンの地金の色をミックスするのも上級のテクニック」

ネックレス（上から）（PT×D） ￥240,000／ヴァンドーム青山（ヴァンドーム ヤマダ）、(YG×D） ￥80,000、（WG×ブラウンD) ￥74,000、（PT×YG×D） ￥141,600、（WG×D） ￥152,000／hum（hum神宮前アトリエ＆ショップ）　トップス／スタイリスト私物

「似合うネックレスは首の長さと顔の大きさで決まるので、お店で試着することが基本。バリエーションが豊富に揃っているブランドに頼るのが得策」

"エレサ・ペレッティ"ダイヤモンド バイ ザ ヤード™ ペンダント（PT×D） ￥38,500～（0.03カラット～）／ティファニー（ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク　0120-488-712）

パリジェンヌスナップでも頻出する、憧れの色石リング。

「ここでは、締め色選びをスタート地点に考えましょう。多くの人は淡い色に頼りがちだけど、核になるのは締め色。つけた時の印象まで考えると、ロンドンブルーは日本人の黄みがかった肌には好相性です」

また、伊藤さんの経験上、色石リングは試着の際にもポイントがあるそう。「色と照りが自分の肌に合うのか、がとても肝心。そのためにも、自分らしいニュートラルなファッションで試着すると良いでしょう」

"ヌード"リング（左手指先から）（RG×WG×ローズ・ド・フランス） ￥262,000、（RG×WG×ロンドンブルートパーズ）￥325,000、（RG×WG×アメジスト） ￥262,000、（PG×WG×マデラクォーツ） ￥353,000／ポメラート（ポメラート・ジャパン　tel. 03-6228-7056 ）　シャツ／スタイリスト私物

「大人ジュエリーの手始めのひとつには、ぜひ60㎝のマチネーレングスのパールネックレスをおすすめします」。伊藤さんが海外のおしゃれな人たちをチェックしていると、たびたび動きのあるネックレスのつけ方をしている素敵な女性に出くわすそう。

「彼女たちの胸もとでさりげなくネックレスが泳ぐ様は、大人ならではの魅力。まさに、成熟した女性が身につけるジュエリーのあるべき姿ではないでしょうか」

パールは日常使いには上品すぎると感じるかもしれないけれど、マチネーレングスなら絶妙におしゃれっぽさが醸し出せるのでぜひトライしてみて。

ネックレス（約60cm、アコヤ真珠約7mm×WG） ￥645,000／ミキモト（ミキモト カスタマーズ・サービスセンター　0120-868-254）

『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』（ダイヤモンド社）

有名人のスタイリングを数多く手がけ、ファッション誌でも活躍する人気ジュエリースタイリストの伊藤美佐季さんが教える、失敗しないジュエリーの選び方&買い方、アクセサリーにも応用できるつけ方のコツが満載。

ダイヤモンド社刊 ￥1,620

>>ダイヤモンドオンライン連載『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』も要チェック！