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シモーネ・バイルズ(Simone Biles)

東京オリンピックの体操女子団体総合の決勝戦に出場していたアメリカのシモーネ・バイルズ選手。途中棄権しアメリカに衝撃を与えた。

決勝戦終了後にバイルズ選手はコメントを発表。棄権を表明する直前の跳馬の演技で失敗し膝で着地してしまったことから、当初マスコミは「ケガによる棄権」と報じていた。でもバイルズ選手は「内面的なものに対処している。それらはこれから2日間ほどで整うだろう」。またチームも「メンタルヘルスの問題」「バイルズ選手は医学的な問題で棄権する。今後の競技のために毎日診断を受ける」と発表した。

バイルズ選手はその後アメリカのニュース番組「トゥデイ」に出演、棄権について語った。「身体的には好調。感情的にはそのときどきで変化する。オリンピックに出場しスター選手になるのは簡単なことではない。だから私たちはその日にできることを頑張って達成しようとしている」。気になるのは7月29日(木)に行われる個人総合の決勝戦。雑誌『ピープル』によると会場でレポーターたちの質問に答えたときには出場する予定と答えていたが、ニュース番組では明確な答えは避け「その日できることをこなしている。様子を見ている」とだけ語った。

the olympic games tokyo 2020
Tim Clayton - Corbis//Getty Images
スニサ・リー(Sunisa Lee)、シモーネ・バイルズ(Simone Biles)、ジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)

東京オリンピックには自身のメンタルヘルスについて告白した大坂なおみ選手も出場、バイルズ選手が棄権したのと同じ27日(火)に3回戦で敗退した。バイルズ選手は大坂選手について聞かれると「メンタルヘルスを第一に考えて欲しい。そうしないとスコアを楽しむことも、思う通りに成功することもできない」「ときには自分自身に集中するために大きな試合に参加しないことがあっても構わない。それはあなたが本当に強い選手であり人間であるかを示すものだから」とコメントしている。大坂選手の告白で注目を集めたアスリートのメンタルヘルスの問題。アメリカ体操界のスターであるバイルズ選手の棄権でさらに重要視されるようになりそう。

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