私たち人間の醜いエゴや思いやり、犠牲の精神など、実は学ぶところが多いのがゾンビ映画。
ホラー映画でも特に大きなファン層を抱えるジャンルといえば……そう、ゾンビ映画。明日5/14から開幕のカンヌ国際映画祭でも、鬼才ジム・ジャームッシュ監督のゾンビコメディがオープニングを飾るなど、“ゾンビもの”はいまや鉄板に。そこで、歴代ゾンビ映画のなかから必ず観ておきたいヒット作品を、厳選してご紹介! あなたはいくつ観た?
ゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督による、記念碑的作品。墓参り中のバーバラ(ジュディス・オーディア)たち兄妹を、よみがえった死体が襲う。バーバラは近くの家に逃げ込み、ベン(デュアン・ジョーンズ)ら他の避難者たちと合流するが、ゾンビの群れに包囲されるなか、一行は対立してしまい……。当時の世相を反映した内容は、今見ても胸に突き刺さるはず。
ジョージ・A・ロメロ監督の名を世界に知らしめた、「ゾンビ映画といえば」な1本。各地で復活した死者たちが次々と生者を襲い、世界が地獄と化してから3週間。TV局員のフランシーン(ゲイラン・ロス)と恋人スティーブン(デヴィッド・エンゲ)、SWAT隊員のピーター(ケン・フォリー)とロジャー(スコット・H・ライニガー)は、とあるショッピングモールに逃げ込むが、そこへ物資の略奪を狙うギャングたちが現れ、ゾンビを含め三つ巴の戦いが始まる――。
ロメロ監督による“ゾンビ3部作”の最終章。ゾンビがあふれ返り、生者の方が少なくなった終末の世界。フロリダ州郊外の地下施設では、サラ(ロリー・カーディル)らゾンビを研究する科学者たちや、施設の警備をする軍人、パイロットなどが生き残り、少数で立てこもっていた。研究はなかなか進まず、苛立つ人間同士の対立も徐々に悪化。そしてついに、施設内にゾンビが侵入してしまう。人間ドラマ中心のストーリーは見応えあり。
日本で「オバタリアン」という流行語を生むほどヒットした、コメディ風味の作品。前出の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が実際に起こったという設定もユニーク。1969年、とある医療会社で働くことになったフレディ(トム・マシューズ)は、先輩社員フランク(ジェームズ・カレン)から、軍の移送ミスで会社の倉庫にゾンビが運ばれてきたと知らされる。2人がゾンビの保管容器を叩いてみると、怪しいガスが噴き出し……。
日本発の同名大ヒットゲームを映画化し、ゾンビ映画の代表格のひとつとなった作品。大企業アンブレラ社の秘密研究所「ハイブ」で、開発中のウイルスを何者かが漏洩させ、バイオハザードが発生。メインコンピュータは全所員を死亡させ、研究所を完全封鎖する。いっぽう古い洋館で目覚めたアリス(ミラ・ジョヴォビッチ)は自分が何も思い出せないことに気付くが、突然そこへ特殊部隊が突入し、彼女は捕らわれてしまう。
『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が放つ、ロードムービー的サバイバルホラー。感染者を獣のように残忍にするウイルスが、ある日ロンドンで爆発的に蔓延。それから28日後、さびれた病院で昏睡状態から目覚めた何も知らない青年ジム(キリアン・マーフィー)は、変わり果てた世界を目の当たりにする。これまでのゾンビ映画ではゆっくりしか移動できなかったゾンビたちだが、今作のゾンビは全速力で疾走。その姿は当時非常に画期的だった。続編となる『28週後…』(2007)も要チェック。
前出の『ゾンビ』をジェームズ・ガン脚本×ザック・スナイダー監督でリメイク。原因不明の感染症で人々が次々にゾンビ化し無法地帯となった町で、間一髪危機を脱した看護師アナ(サラ・ポーリー)は、数人の生存者とともにショッピングモールに逃げ込む。極限状態のなか、彼らの決死のサバイバルが始まる……。カメオ出演しているオリジナル版キャストにも注目。
ロンドンの家電量販店で働くショーン(サイモン・ペッグ)は、親友エド(ニック・フロスト)と自堕落な日々を送る冴えない男。ガールフレンドのリズ(ケイト・アシュフィールド)からも愛想を尽かされフラれた彼だが、翌朝街中がゾンビだらけになっていることを知ると、母親とリズを助け出すべくエドと行動を開始する。『ベイビー・ドライバー』(2017)を手がけたエドガー・ライトの名を世に広めた、笑えるホラー。
ロバート・ロドリゲス監督が、徹底的なまでにB級テイストを詰め込んだ作品。テキサスの田舎町で、米軍が密かに研究を進めていたガスが飛散。それを浴びた町の人々や兵士がゾンビと化し、ダンサーのチェリー(ローズ・マッゴーワン)も片脚を噛みつかれてしまう。だがその脚を切り落とし、そこにマシンガンを装着した彼女は、ゾンビやもみ消しに来た軍を相手に仲間と死闘を繰り広げる。あえて古いフィルムっぽさを加えた画質が、逆に新鮮。
新型ウイルスにより人類の大半がゾンビとなった世界。引きこもり青年コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は“生き残るための32のルール”を作って実践し生き延びていた。屈強なゾンビハンターのタラハシー(ウディ・ハレルソン)や、美しき詐欺師の姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)&リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)らと出会った彼は、ゾンビがいないといわれるLA郊外の遊園地を目指すが……。待望の続編も2019年公開予定なので、お楽しみに。
ベストセラー『WORLD WAR Z』を、ブラッド・ピット製作&主演で映画化したパニック大作。感染した人間をわずか12秒で凶暴化させる謎の疫病が発生、世界は壊滅的な状況に。元国連捜査官で伝染病に詳しいジェリー(ブラッド)は、知人である国連事務次官ティエリー(ファナ・モコエナ)からワクチン開発のため調査隊に同行するよう依頼され、疫病の謎を解明すべく旅立つ。ゾンビの大群が激流のように押し寄せてくる映像は圧巻。
各国の映画祭で高評価を得た、韓国製ゾンビアクション。ソウルから釜山に向かう高速鉄道内で、パンデミックが発生。時速300kmで走る逃げ場のない列車内で乗客が次々に襲われ感染していくなか、同じ車両に乗り合わせた父(コン・ユ)と娘(キム・スアン)や、出産間近の妻(チョン・ユミ)とその夫(マ・ドンソク)、高校生や会社員らは危機を乗り越えようとするが……。人間の業やエゴを思い知らされる名作。前日譚アニメ『ソウル・ステーション パンデミック』も必見。
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