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年末年始、ドラマや映画に飽きたら。おすすめ犯罪ドキュメンタリー25選
コロナ禍によって自宅で過ごす人が多い今年の年末年始。ドラマや撮りためていたTV番組を消化するのに飽きたら、趣を変えて犯罪ドキュメンタリーものはいかが? 背筋が凍るシリアルキラーの凶悪事件から、#MeTooの潮流を作った米体操連盟の一大スキャンダルまで、近年一大ジャンルとして人気が爆発的に高まっている犯罪ドキュメンタリーの中から珠玉の25作品をセレクト。UK版『ELLE』より。
▼こちらもCHECK!!
1. テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~
ザック・エフロンによる連続殺人犯の演技が物議を醸した『テッド・バンディ』とは異なり、このドキュメンタリーは生存者、被害者家族、長年のガールフレンドだったエリザベス・ケンドール、ケンドールの娘モリーの協力を得て、彼のグロテスクな犯罪を探っていく。バンディの凶悪な行為のことを考えると、彼女たちが語る楽しかった頃の記憶は、呪文でもかけられたような、背筋の凍る話に聞こえてくるはず。
2. タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!
ロックダウン中にセンセーションを巻き起こした、こちらのNetflixのミニシリーズを抜きには実録ドキュメンタリー特集は語れない。
ネコ科の大きな動物たちと、ブロンドの個性的なヘアスタイル、銃や爆薬で構成され、オクラホマにある彼の動物園を舞台に展開される7話からなるジョー・エキゾチック(本名ジョセフ・シュレイブヴォーゲル)の物語には、びっくりするようなプロットが次々と登場する。
3. 世界の最重要指名手配犯を追う
5話からなるこちらのNeflixの犯罪ドキュメンタリーシリーズは、世界の悪名高い5人の犯罪者の人生を追い、彼らが犯した凶悪犯罪の内容、彼らを捕まえる困難さについて仔細に描いている。
第3話では、「白い未亡人」として知られるサマンサ・ルースウェイトの犯罪と人生に焦点が当てられる。彼女は2005年7月7日に起きたロンドンの同時爆破テロの実行犯の一人、ジャーメイン・リンゼイの未亡人であり、現在指名手配されている女性テロリストの中で最も有名な人物だ。
4. アマンダ・ノックス
このNetflixオリジナルドキュメンタリーで、監督のロッド・ブラックハーストとブライアン・マクギンは、メディアによって騒ぎ立てられたセンセーショナルな事件、イタリアで起きたイギリス人留学生メレディス・カーチャー殺人事件について関係者へのインタビューや新しいアーカイブ映像を通して振り返る。
逆転無罪判決を受けて釈放されるまで4年間刑務所で過ごしたカーチャーの友人アマンダ・ノックスについて、ドキュメンタリーを「無罪」と「有罪」の2つのパートに分けて描くことで、この事件の複雑さや失敗、誤解があらわになり、冤罪事件以上の物語が語られる。
Netflixで配信中
5. アメリカン・マーダー:一家殺人事件の実録
この犯罪ドキュメンタリーの中心となるのは真の友情であり、シャナン・ワッツの失踪に最初に警鐘を鳴らした友人ニコル・アトキンソンの勇気ある不屈の努力が事件の解決へと実を結ぶ。
第3子を妊娠中だったシャナンが、夫であり子どもたちの父親であるクリス・ワッツの手によって、2人の娘ベラ、セレステとともに殺害されたこの事件。見終わった後にも思わず検索の手を休めることができなくなるはず。
6. ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者
国際的な性的人身売買の中心にいた億万長者ジェフリー・エプスタインの実録は数ある犯罪ドキュメンタリーの中でもトップに入る話題だ。
4話からなるNetflixドキュメンタリーシリーズの中で、彼のおぞましい犯罪は次第に明るみになっていく。エプスタインの拘置所での不可解な死を巡る疑惑についてはあまりフォーカスされないかわりに、このドキュメンタリーではサバイバーたちの証言を前面に押し出して、彼女たちの話によって未解決のこの事件に光を当てている。
7. あるアスリートの告発
Netlflixドキュメンタリー「あるアスリートの告発」は、米国体操連盟の代表チームの医師として、少なくとも20年間、彼の管理下にあった少女や若い女性たちを虐待してきたラリー・ナサールが、最終的に逮捕され、有罪判決を受けた経緯を描いた物語だ。
タイトルにある「あるアスリート」とは2015年に虐待を告発したマギー・ニコルズのことを指している。2016年、彼女はトップ選手だったにも関わらずオリンピック代表チームから外されている。
このドキュメンタリーは#MeToo運動における一つの大きな土台となり、被害者たちが世界に向けて自分たちの声を発信することを可能にした。
8. マルコムX暗殺の真相
50年以上経った今でもアメリカの公民権運動のリーダー、マルコム・Xの死には疑問が残っている。
このNetflixのドキュメンタリーシリーズでは、おざなりに終わった捜査から戦友の裏切りまで、活動家・研究者として知られるアブドゥール=ラーマン・ムハンマドがインタビューやアーカイブを通して暗殺事件を振り返る。歴史ファンにオススメの作品だ。
9. シントイア・ブラウン: 裁きと赦し
シントイア・ブラウンはわずか16歳のときに、彼女を買春したジョニー・アレンを殺害した罪で終身刑を宣告される。
15年の刑期を務め、リアーナやキム・カーダシアンなどセレブの支持を得て恩赦を得るまでの道のりは、一人の女性の成長と進化の道のりでもあり、彼女の釈放によって高揚感あふれるエンディングとなっている。
10. FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー
この感動的なドキュメンタリーにおける、あの「エビアンウォーター」のシーンは一度見たら脳裏を離れることは無い……。悪い冗談はさておいて、大失敗に終わった豪華フェスの顛末を描いたこちらのNetflixドキュメンタリーでは詐欺師たちと、彼らに騙された人をそれぞれ並べることで、スキャンダルがどのようにして生まれたのかが如実に語られる。
11. コンフェッション・キラー:疑惑の自供
Netflixの「コンフェッション・キラー:疑惑の自供」は、1980年代に何百もの殺人事件の犯行について嘘の自供を行ったことで一躍有名になったヘンリー・リー・ルーカスの物語を描いた5話からなるドキュメンタリーシリーズ。その紆余曲折の展開に、何週間も議論が尽きなくなること必至だ。
12. 化学者の麻薬スキャンダル
Netflixで公開中のこの犯罪ドキュメンタリー・ミニシリーズでは、映画監督エリン・リー・カーが犯罪薬品研究所の化学者であるソニヤ・ファラクとアニー・ドゥーカンが行った証拠改ざんとその後の影響について探っていく。
2人の残忍で大胆な方法も凄いが、一見被害者なき犯罪は見過ごされるだろうという彼女たちの思い込みは、圧倒的だ。
13. 4度目の公判 ボストン警官殺人事件
ショーン・K・エリスの無実を証明するための戦いと同時に、警察の腐敗と組織的な人種差別を暴くNetflixのリミテッドシリーズ「4度目の公判 ボストン警官殺人事件」。そこで語られるストーリーは多くの人にとって「またか……」と思わせるものだ。
このドキュメンタリーでは、1993年に起きたボストンの白人警官殺害事件で10代で起訴されたエリス氏の、無実を証明するためのたゆまぬ努力が描かれると同時に、複数回に渡る裁判での有罪判決の追求がいかにありえないものだったのかという組織的失敗を浮き彫りにしている。まさに心揺さぶられる一本だ。
>>ここから先は日本未配信作品だが、要チェックな秀逸ドキュメンタリーをご紹介!
14. The Inventor: Out for Blood in Silicon Valley(原題)
静かな勇気とアメリカンドリームの誤謬がこの犯罪ドキュメンタリーの中心にある。存在しない血液検査機のために 数百万ドルを調達した女性の物語は認識能力よりもコネが物を言う、という古典的な物語だ。
エリザベス・ホームズとセラノスのスキャンダルの内実を知れば、あらゆることに疑いを持つようになるはず。
15. The Trials of Oscar Pistorius(原題)
BBCの「The Trials of Oscar Pistorius」は、スポーツ界のスター、オスカー・ピストリウスの人生を丹念に描いている。それは子供時代から始まり、母親の喪失、公私に渡る実績、そして恋人リーバ・スティーンカンプの殺害とその後の世間の注目を集めた裁判へと至る。
ちなみに、批評家たちはこの作品では勇敢で知的な、最後には命を失うことになった女性、スティーンカンプについての描写が圧倒的に欠けていると指摘している。
16. 4 Little Girls(原題)
1963年、米アラバマ州バーミンガムのバプテスト教会が爆破され、日曜学校に通っていた4人の少女が死亡した。この事件は、当時のアメリカのディープ・サウスで行われていた人種差別の恐怖を、今もなお恐ろしいほどに思い出させる。
スパイク・リー監督は、両親や兄弟、友人たちの記憶をたぐることで、亡くなった4人の少女を追悼する。このドキュメンタリーは、私たちが歯止めのきかない人種差別や偏見について自ら考える上で、このような形の暴力を永遠に排除するために何をしなくてはいけないのか注意深く思い出させてくれる。
17. Canada's Lost Girls(原題)
ジャーナリストのステイシー・ドゥーリーは、先住民族の女性や少女の失踪と殺人事件の調査のなかで、隠された犯罪組織について掘り下げていく。このドキュメンタリーには強く心を掴まれるだけでなく、女性の真の平等と保護のための闘争心を鼓舞されるはずだ。
18. Conman: The Life And Crimes Of Mark Acklom(原題)
この犯罪ドキュメンタリーは、イギリスの秘密情報部(MI6)の部員を装い、元恋人を騙して30万ポンド近くを騙し取った英国で最もずる賢い詐欺師の物語を追っている。
今年の初め、マーク・アクロムはその罪で5年8カ月の実刑判決を受けたが、厚かましい男が国際的な詐欺師になり悪事の限りを働いた物語を見た後は、出会い系アプリで会った人とのデートについて思わず後で考え込んでしまうはず。
19. The Central Park Five(原題)
1989年にNY市のセントラルパークで起きた性的暴行事件は未だアメリカの犯罪史に残る引火点の一つといえる。
アフリカ系およびラテン系の5人のティーン・エイジャーの少年たちは、限られた証拠と自白の強制によって冤罪になり、真犯人が自白するまで何年にも渡って収監されることになる。胸を締め付ける、痛ましい事件だ。