わたし、ちょっと肌の色が黒いんです。
そのせいかしら、若い頃から、アニマル柄が大好きで。
いまでも目に焼き付いているのは、銀座の「ユキトリヰブティック」のショーウィンドウに飾られていたトラ柄のジャケットです。わたしは、まだ、20歳少し前でした。アニマル柄でカジュアルなデザインなのに、とても品がいいんです。
10代の女の子が手を出せるお値段ではなかったけれど、どうしても欲しくて、何度も何度もウィンドウの前を行ったり来たり。諦めきれずに、母に頭を下げて助けてもらい、手に入れることができました。
次に、購入したアニマル柄はワンピース。結婚前に、いまの夫や友人たちとハワイに遊びに行ったとき、ショッピングモールにある小さなお店で見つけました。特にブランドものではなかったけれど、ひと目惚れです。
白地にヒョウ柄のラップワンピースでしたが、かなり、長く愛用しました。だって、このワンピースを着て、三男を抱っこした写真が残っているくらいですから(笑)
わたしは、気に入ったものは、かなり、長く愛用するタイプです。ハイブランドでもノーブランドでも、どちらもウェルカム! 手に入れるときは、自分が好きかどうかを一番、大切にしますから、買ったあとは、お直しに出したりしながら長く使い続けることになります。
ジャクリーン・オナシス風の丸襟にAラインのコートは、20年くらい前に夫がヴィンテージショップで買ってきてくれた一枚です。ヒョウ柄のフェイクファーですが、デザインがふんわりしていてエレガント。
アニマル柄はそれだけでインパクトが強いので、女性らしさを感じさせる素材感やデザインを選べば、年齢に関係なく楽しめるんだなぁと実感しています。
いまや、家族もわたしのアニマル柄好きを公認! おかげで、家族からのプレゼントもアニマルものが多く、ずいぶん、集まってきました。お洋服だけでなく、ミュールにブーツにバッグといった小物まで!
なかでも、お気に入りは、「ディオール」のリングです。ヒョウの手がモチーフになっていて、わたしの60歳の誕生日に娘が奮発してプレゼントしてくれました。つけるとヒョウの手がわたしの指をしっかり握りしめてくれるようで、まるでお守りみたいに感じるんです。
photo : REIKO TOYAMA text: AKEMI USHIJIMA
内藤朝美/内藤オートCEO
東京都出身。約2年前に娘のさおりさんと共に始めたインスタグラムが注目を集め、フォロワーも急増中。「ディオール」や「セリーヌ」といったハイブランドに、ヴィンテージやアップカミングブランドを自由にミックスするスタイルは、見る人にファッションの楽しさを再確認させてくれる。おしゃれな旦那様とのツーショットも憧れの的。