2007年9月19日の初回放送から13年を迎えた人気ドラマ「ゴシップガール」。制作秘話からキャスト同士の人間関係まで、ドラマにまつわるトリヴィアを公開!
Text: Yoko Nagasaka
ゴシップガールの正体は最初から決まっていた!
最終シーズンで明かされたゴシップガールの正体には世界中がビックリ! でも、これはストーリーが進んで行く中で意外な人物を選んだわけではないとか。プロデューサーたちはドラマの最初からゴシップガールの正体を決めていたそう。実は、シーズン1の第1話でダンがPCに向かっている姿にゴシップガールのナレーションが重なっているシーンがあったとか。
テスト上映でこのシーンを見た関係者から「ダンがゴシップガール?」という鋭い意見が! これを聞いたプロデューサーはシーンを再編集して、それ以降もシリーズ全編を通して常に正体がバレないように細心の注意を払っていたそう。なんとダン役のペン・バッジリーも、正体が発覚するエピソードの撮影直前まで教えてもらっていなかったとか!
リブート版の制作が発表され改めて注目されると、ゴシップガールの候補は別の人物であったことを、脚本家で制作総指揮のジョシュア・サフランが明かした。小さな伏線を一生懸命ストーリーに仕込んでいたのにもかかわらず、新聞「ニューヨークポスト」に記事が出てしまい努力は水の泡に。
チャックとブレアは結ばれる運命だった♡
ゴシップガールの正体と同じように、プロデューサーとクリエイターはチャック・バスとブレア・ウォルドーフの関係の行方も最初から決めていたそう。
くっついたり離れたりを繰り返した挙句、最終シーズンの最後でようやく結ばれるけれど、ずっと「チャックとブレアにはハッピーエンドを迎えさせよう」と話し合っていたとか!
ブレイク・ライブリーは結婚式の翌日にドラマのウェディングドレスを試着!
2012年9月にライアン・レイノルズと結婚したブレイク・ライブリー。「ゴシップガール」の最終シーズン撮影中にお休みをもらって結婚式を挙げ、撮影に戻ったブレイクを待っていたのはドラマで着るウェディングドレス。
自分の式の直後に、今度はセリーナとしてウェディングドレスを試着したそう!
世界を驚かせたブレイクの電撃&極秘結婚は、ドラマのキャストたちにも秘密だったそう! 結婚が発覚した後、コメントを求められたブレイクの元カレ&ダン役のペン・バッジリーは「ニュースを見て知ったよ」とコメント。ちょっぴり切ない……。
ブレアとセリーナのファッションのお手本は誰?
毎回、セリーナやブレアのファッションを楽しみにしていた人も多いはず! コスチュームデザイナーのエリック・デイマンによると、100話の時点で全キャラクター合わせて10万着以上の衣装を使っていたそう。
またエリックが、ブレアのスタイリングのお手本にしたのはオードリー・ヘプバーン。セリーナのファッションはシエナ・ミラーとケイト・モスのプレイベートファッションからインスピレーションを得たそう。エリック曰く「スタイリングが一番やりやすいのはブレア。彼女のファッションは僕自身も大好きだから。一番難しいのはジェニーかな」とか。
ゲストたちの撮影シーンは厳戒態勢
レイチェル・ビルソンやクリステン・ベル、アレクサ・チャンやミュージシャンのリサ・ローブなど豪華なゲストがカメオ出演していたのも、このドラマの魅力! プロデューサーたちは、事前にゲストがマスコミに漏れないように警戒していたとか。特にセット近くで狙っているパパラッチたちの目をごまかすため、レイチェルやクリステンが同じスタジオで他の作品を撮るスケジュールに合わせてゲストシーンを撮影。スタジオにいても怪しまれないようカモフラージュしていたそう!
プロデューサーが考える「セリーナのその後の人生」は?
セリーナやブレアのその後の人生を描く続編や映画版を作って欲しい! と思っている人も多いはず。でも、残念ながら今のところ具体的なプロジェクトはないそう……。プロデューサーのステファニー・サベージによると、セレーナの結婚後の人生は「ニューヨークの社交界に今もパワフルな存在として君臨しているの。チャリティ活動に取り組んで、彼女が持っているお金や人の注目を集める力をいいことに使っていると思うわ」。ぜひ続編にしてほしい!
ブレアとジェニーはビジネスパートナーになっていた!?
テイラー・モムセンが演じたダンの妹ジェニー・ハンフリー。ブレアとトラブルを起こして険悪な関係になったジェニーは、シーズン4で海外へ(音楽活動に専念したいテイラーが降板したがったからとか……)。それ以降登場しないけれど、プロデューサーたちは「最後にはジェニーがブレアと仲直りし、ブレアと一緒に仕事をする」という影の筋書きを考えていたそう。
最終話でダンとセリーナの結婚式に出席するためニューヨークに戻ってきたジェニーが持っていた「J by Waldorf」というショッピングバッグに気がついた人もいるかも。実はこの小道具、ジェニーがブレアの会社“ウォルドーフ・デザインズ”とコラボしたことをほのめかすためのものだそう!
チャック・バス経営のホテルは実在する
チャック・バスが経営するホテル「ザ・エンパイア・ホテル」。ちゃんとアッパーウェストサイドに実在して、開業は1922年という由緒あるホテル。ドラマのロケ地としても使われ、チャックのホテルとして有名になってからは世界中からファンが訪れるように!
ホテルのバーでは、ドラマからインスピレーションを得たカクテルを出しているそう。ちなみに、いちばん人気は「XOXO」。ホテルによると、「レシピ? それは絶対に秘密」とか。ニューヨークに行ったらぜひ訪れて!
最初は映画を作る予定だった
このドラマはセシリー・フォン・ジーゲザーの小説『ゴシップガール』が原作。実は、最初は映画化する予定で、考えられていたブレア役はなんとリンジー・ローハン! ちなみに、各エピソードのタイトルも映画の名前をもじっているのは有名な話。なかには『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』をもじって「ブレア・ビッチ・プロジェクト」なんて、ブレアが聞いたら怒りそうなものも!
そして、最終話はニューヨークを代表する映画監督ウディ・アレンの作品『ニューヨーク、アイラブユー』をもじった「ニューヨーク、アイラブユー XOXO」❤
「The O.C.」との連動スピンオフ企画があった
波乱万丈で恋多き人生を送ったセリーナのママ、リリーの若い頃を描くスピンオフを作る計画があったそう! 実は「ゴシップガール」のクリエイター、ジョシュ・シュワルツは過去に「The O.C.」を製作。だからスピンオフでは「The O.C.」のキャラクターも登場させ、2つの作品をリンクさせる予定だったとか。
リリー役をブリタニー・スノウが演じパイロット版も作られたけど、評判がイマイチだったようでこのスピンオフは立ち消えに……。その後、別の映画でレイトン・ミースターが「The O.C」のセス役アダム・ブロディと共演してゴールイン! 現実の世界で2つのドラマの主人公たちが結ばれるなんてクリエイターも想像していなかったはず!
ヴァンダーウッドセン家のマンションのお値段は?
ヴァンダーウッドセン家が暮らす豪華なマンションの撮影地は、イーストサイド55ストリート300番地に実際にある「ミラン・コンドミニアム」。ベッドルームが3部屋ある豪華なマンションで、お値段はなんと680万ドル(7.3億円)! ニューヨークを訪れたらこの周辺を散策してみるのもいいかも。リアルなアッパーイーストサイドの雰囲気が味わえるはず!
ハンフリー家も実はお金持ち?
ブレアやセリーナたちが住んでいるのはアッパーイーストサイドだけど、ダンはブルックリンの住民。ドラマがスタートしたばかりのころは、「ダンはブルックリンのウィリアムズバーグに住んでいる」ともっと細かく設定されていたそう。でも、撮影に使われたダンのロフトがあったのはブルックリンのダンボ。放送された直後に『ニューヨークマガジン』誌が「最近、ダンボとウィリアムズバーグが間違えられている」と指摘する記事を発表!
ドラマの誤りだけを指摘したわけではないけれど、ニューヨークに密着したドラマなだけにミスは厳禁! プロデューサーたちは「ブルックリンに住んでいる」というざっくりした設定に変えたそう。ちなみに、ダンはセリーナたちアッパーイーストサイダーに比べてリッチな家の子ではない、という設定になっているけれど、実はブルックリンの家賃も高額! なんとアッパーイーストサイドも、ダンボも、土地の値段はほとんど変わらないとか。
チェイス・クロフォードとエド・ウェストウィックは同棲していた!
イギリス出身のエド・ウェストウィックはドラマ出演が決まる少し前にアメリカに渡り、最初はロサンゼルスに住んでいたそう。「ゴシップガール」の撮影のためにニューヨークに引っ越してきた彼は、最初ネイト役のチェイス・クロフォードとチェルシー地区でルームシェアしていたそう。
その後2009年にチェイスが引っ越しを決意することになるけれど、ケンカしたわけではなく「一人暮らしがしたくなったから」とか! ちなみに、チェイスの新居はドラマの舞台アッパーイーストサイドではなく、ダウンタウンだったという噂。
ダンのパパ&セリーナのママはプライベートでも交際!
若い頃交際していたダンのパパ、ルーファスとセリーナのママ、リリー。ドラマの中で晴れて結婚して夫婦となった2人は、プライベートでも恋の噂が浮上! 演じていたケリー・ラザフォードとマシュー・セトルは2010年にそれぞれパートナーと離婚しているけれど、その後2014年頃からインスタグラムに親密そうな2ショットをアップしていたそう。
とはいえ、その後のケリーは離婚した元夫との親権争いや破産問題で大騒動に。恋愛している余裕がなくなっちゃったのか、マシューとの関係も自然消滅しちゃったよう……。
レイトン・ミースターのBFFはドロータ
5年も続いたドラマだから、撮影中にはストーリーとは別に供情も育まれたもよう。ブレア役のレイトン・ミースターとメイドのドロータ役のスザンナ・シャコウスキーは大の仲良しで、ドラマ終了後にレイトンが出演した舞台「ハツカネズミと人間」にスザンナは応援に駆けつけたほど! ブレアとドロータがどれだけ同じシーンに出ていたかを考えると納得!
ちなみに、レイトンの夫アダム・ブロディも映画『Growing Up and Other Lies(原題)』でスザンナと共演済み。アダムも「スザンナは僕の妻のBFFなんだよ」と証言していたそう!