ガブリエラ令嬢の母マイケル・オブ・ケント王子妃は、元マリー=クリスティーネ・アナ・アグネス・ヘートヴィヒ・イーダ・フォン・ライプニッツ男爵令嬢だったが、マイケル・オブ・ケント王子との結婚の際に夫の王位の称号を授かっている。彼女がカトリック教徒であったため、かつての1701年王位継承法によりマイケル・オブ・ケント王子は結婚の際に王位継承権を失ったが、その後、2013年王位継承法での改定により現在は再び継承権は復活。
“でしゃばり夫人(Princess Pushy)”と揶揄されることもあるマイケル・オブ・ケント王子妃は、ロイヤルファミリーの中で最も物議をかもす人物の一人で、『ピープル』誌によれば、人種差別的な発言でたびたび批判されている。とくに有名なのは、2004年、ディナーの席で騒いでいたアフリカ系アメリカ人のグループに「コロニー(植民地)にお帰りなさい」と文句を言ったことや、バッキンガム宮殿で開催され、メーガン妃も出席したクリスマスランチに、「Blackamoor(ブラッカムーア)」と呼ばれる黒人女性が彫られたブローチ(現在は人種差別の意味で受け取られる)を着けていたこと。ともに世間からは厳しく非難され、どちらの時も、王子妃は後に謝罪している。