ドナルド・トランプのゴージャス過ぎるNYのペントハウスに潜入

ドナルド・トランプの家族が主に過ごしているのは、ニューヨークのセントラルパークに隣接する、725 Fifth Avenueにある高級レジデンス、トランプタワーの最上階だ。

近隣はミッドタウンの高級エリアで、「ティファニー」の旗艦店が入居するミッドタウンイーストビルや「ハリー・ウィンストン」、高級デパートメントストアの「バーグドルフ・グッドマン」、「ルイ・ヴィトン」などが店を構えている。セントラルパークは、北に数ブロック上がった場所だ。

トランプタワーは、映画バッドマンのシリーズ『ダークナイト ライジング』に登場する架空の企業、ウェイン・エンタプライズが入居するビルとして撮影に使われたこともある。

3度目の結婚で結ばれた24歳年下の妻メラニアと息子バロンくんと暮らすドナルド。この高級アパートメントのカラーパレットは、ゴールド、ベージュ、ローズカラーと温かみのあるニュートラルカラーでまとめられている。

装飾的なディテールや曲線を描く家具、ゴールドを多用している点など、18世紀のフランス、ロココ調のディテールがインテリアのあちこちに見られる。

トランプの自宅の撮影中、息子のバロンくん（10歳）は、車や飛行機など乗りもののおもちゃで楽しく遊ぶ姿を見せていた。

トランプの高級志向はどこまでも徹底しており、バロンくんのおもちゃでさえ、大型のSUV車、コンバーチブルタイプの「メルセデスベンツ」、ほんの数人しか乗せることのできない飛行機などがずらりと並ぶ。

トランプタワーの最上階（58階）に位置するペントハウスからの眺望は、セントラルパーク、ニューヨークの5つのブロックすべて、それにお隣のニュージャージー州までもが見渡せる絶景だ。

ゴールドを基調とするインテリアのアクセントになっているのが、大型のトロピカル観葉植物だ。こうした植物は、トランプがフロリダに所有するパームビーチの邸宅を思い出させるのかもしれない。

ドナルド・トランプとメラニアがフロリダのパームビーチで披露宴を開いたのは2005年のこと。当時の写真がアパートメントのいたるところに飾られている。

トランプが座っているのは、ルイ15世も座ったであろうアンティーク調のチェア。曲線を描く猫脚、オーバルシェイプの背もたれ、ビロードの布張り、短めのアームレストなどが特徴的だ。

2010年からTVショッピングのQVCで、自らデザインを手がけるジュエリーコレクションを販売している妻メラニア。彼女の仕事机は、ジュエリーのスケッチをするために使われる。

トランプのペントハウスのあちこちにアート作品が飾られている。特にメラニアの仕事部屋にはアート作品が数多く見られる。

メラニアのお気に入りの花はローズ。とりわけ、短めに切った黄色のローズを仕事机に飾るのを好む。

ドナルドとメラニアは、息子バロンくんにとってかなり心の広い両親に違いない。子どもがすぐにでも壊しそうなガラスや大理石でできた小物があちこちに並んでいる。

トランプタワー、トランプホテルなど不動産を新たに開発するたびに、自らの名前を付けるドナルド。父の血を受け継いでいるのか、バロンくんの車のおもちゃやTシャツには彼の名前が刻まれている。

トランプ家の朝は、さまざまなフルーツをカットして金のボウルに入れたシンプルな朝食でスタートする。

イギリスのジョージ王子はバロンくんのスタイルを真似したのかも？ 2011年に撮影されたこの写真のなかで、バロンくんはテリー織の子ども用バスローブを着用している。その姿は、2016年4月にオバマ大統領と面会したときのジョージ王子にそっくりだ。

Photo: Getty Images　Translation ＆ Text:Yo Douglas　Source:House Beautiful