「わかっていても」のソン・ガンも♡ 韓流大好きライターが語る、2021年秋に推したいイケメン韓国俳優7人

最終回が過ぎてもトップ10入りを続けるNetflix配信の『わかっていても』。すでに視聴した方も多いのでは。もちろん主演はこの人、ソン・ガン。186cmの27歳。顔面国宝とも称される文句なきイケメンは、この2月に私が予想した「ブレイク必至の韓国イケメン俳優TOP10」でも当然1位に挙げた人。もちろん、結果は現在ブレイク中！

レオナルド・ディカプリオに憧れて俳優を目指し、数々のアイドル練習生スカウトを振り切ってからのオーバー20歳での遅咲き俳優デビュー。にもかかわらず、2019年の『恋するアプリLove Alarm』から始まった彼の主演作は『Sweet Home-俺と世界の絶望-』『恋するアプリLove Alarmシーズン２』『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』と4作続き、それはかなり異例のこと。で、今年上半期の目玉とも言われたのが、かの『わかっていても』だ。

ソン・ガン演じるのは、一瞬で女子を虜にしちゃう美大生。これがまたとんでもないナップンナムジャ（悪い男）で、恋は楽しみたいが、きちんとつきあうのは面倒という…。ドラマは、心とカラダが必ずしも一致しないであろう、大学生というお年頃の生々しい恋愛を匂い立つように映し出していくのだけれど、ヒロインとの濃厚シーンは、思わず生唾ごっくんしそうなくらいにエロチック。

そう、お顔だけでなくカラダも国宝級だったのね（『ナビレラ』のバレエダンサー役で鍛えた肉体も垂涎でしたね）。で、彼の活躍はまだまだ続き、パク・ミニョンとの共演ですでに話題の来年のドラマ『気象庁の人々：社内恋愛残酷史編』も決定。前々から、ギリシャ彫刻ばりの創り込んだようなお顔でありながら、無味無臭だなあと思っていたのだけれど（そこが好き）、彼がこの新作で演じるのは気象庁に勤める公務員。この普通っぽさが、むしろどハマりする？と期待満々なのは私だけ？

この秋、どんな韓流ドラマを観ようかな…と悩んでいる人がいたら、Netflixオリジナルドラマ『D.P.-脱走兵追跡官-』に私的熱烈の１票を。その主人公を演じているのがこの人、チョン・ヘイン。彼を知らない人なら新人？と思いそうなほどの爽やかな童顔。でも、現在33歳の中堅どころ。

といってもキャリアは浅めで、デビューは兵役を終えてからの26歳と遅め。３年ほどの端役歴を経て、一気に俳優としての認知度を上げたのが『あなたが眠っている間に』（2017年）の警察官役。サブキャラだったにも関わらず、主演のイ・ジョンソクを凌ぐほどに女子人気が集中。

で、2018年の初の主演ドラマとなった『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』が大ヒット。『愛の不時着』でおなじみのソン・イェジンとのイチャイチャぶりが“他人の恋愛を覗き見しているよう”と話題になったのは周知の通りだ。彼が演じたのはソン・イェジン演じるヒロインの親友の弟という役どころなのだけど、韓国では年下彼氏ムーブメントが巻き起こるほどの人気っぷりに。

そのせいか、ちょっと甘めな恋愛ドラマが続いていたのだけれど、一見、優男っぽいビジュアルながら、時々にじみ出ちゃう意外に頑固っぽそうというか、芯ブレないぞ的な硬派な部分も彼の魅力のひとつでもあるので、ここらへんで違うジャンルで一発メガヒットをと思っていたところにこの『D.P.』。

D.P.とは、軍から脱走した兵士を逮捕する脱走兵追跡官のことで、彼が演じるのがまさにその役。同じD.P.として行動をともにする演技派ク・ギョファンとのバディぶりがメチャ絶品。脱走する兵士と追いかける兵士。それぞれが抱える複雑な事情が、痛々しいほどに切なく胸に響く。

「主役よりむしろ気になる〜」的な二番手イケメンに出くわす確率が、韓流ドラマではかなり高め。それは、ヒロインに想いを寄せながらも成就することない二番手の宿命的切なさが後押しすることも大きいのだけれど、その多くが後々一番手として躍り出るケースも少なくなく、つまりはその人自身に結構な吸引力があるということ。

で、「歴代級サブナムジュ（二番手）」とまで言われたのがこの人、キム・ソノ（キム・ソンホ）。舞台出身なこともありドラマデビューは31歳と遅く（2017年）、でも、その年には新人賞や優秀賞を受賞する実力。ギョンス（EXO）主演の時代劇『100日の郎君様』（2018年）では、彼演じる頭脳明晰なお役人の、ヒロインを支える優しさっぷりに密かに萌えた女子も多々。

そして、何より昨年のヒット作『スタートアップ：夢の扉』。スジ演じる夢を追うヒロインを見守るあしながおじさん的キャラが大ブレイク。自分もスジが大好きなのに、ナム・ジュヒョク（一番手）に譲っちゃうお人よしソノに胸締め付けられるファンが急増。

現在35歳。中肉中背と思いきや183cmという意外な長身。近くにいる親戚のお兄さん的雰囲気を持ちながら、あら、よく考えたらかなりなイケメン!?的じんわり後から効いてくるタイプ。笑うとくっきり浮かび上がるえくぼが少年っぽくもあり。その彼が、好感度女優シン・ミナ相手に“一番手”として主演しているのが、今、Netflix絶賛配信中の『海街チャチャチャ』。

演じるのは田舎の港町で、街の人々の面倒をなにかとみちゃう頼れるホン班長役。ソウル大出身だけど、何かワケありな秘密の匂いも。シン・ミナとのラブロマンスの展開が興味津々のドラマでどんな“一番手”としての吸引力を魅せてくれるのか、もう、見守るっきゃない。

もうご紹介する必要もないほどの超Bigスター。最初のブレイクは2007年のご存じ『コーヒープリンス１号店』。男装ヒロインに惹かれる自分に戸惑う御曹司コン・ユの可愛さにもってかれた女子は計り知れないほど。その後は『あなたの初恋探します』（2010年）『トガニ　幼き瞳の告発』（2011年）『男と女』（2016年=コン・ユの過激なベッドシーンあり。ああ、男って、ああ、女って、と考えちゃう個人的には推し作）などなど、活躍の中心は映画に。

で、久々に帰ってきてくれたドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』が、歴代視聴率を塗り替えるなどのさすがの大ヒット。永遠の命を生き続けなければならない、と聞くだけでも切なすぎるトッケビ（鬼）というキャラクターをさらりと自然体で演じながら、その存在をしっかりと心に刻みつけるスキルの高さ。

それにしても、イケメンとはいえ目から鼻に抜けるタイプではなく（どちらかというと子犬系）、常に全集中して表現してます的バリバリの演技派というわけでもなく（でも、上手い）、なのに作品を見終わった後の心はコン・ユの世界で満たされてしまうというゆるぎのないスター感。

身長184cmの小顔長身は、何を着てもさまになり、シンプルなタートル、シンプルな白シャツ、シンプルなロングコートがさらりと上品セクシーに決まり、それを見ているだけでも目と心の保養。

私的には『新感線ファイナル・エクスプレス』の壮絶なるゾンビとの闘いで血塗られていく白シャツにマジでなりたい（ほとんど変態）と思ったほどの垂涎もののカッコよさ。この秋、そんなコン・ユの「トッケビ〜」以来待望の連続ドラマ『静けさの海』がNetflixから配信される。コン・ユ初のSFもの。さて、吉と出るか、それとも……。どちらに転んでも私的には楽しみでしかない。

かなりな人たらしだと睨んでいる。デビューは2004年、17歳の時。『江南スタイル』でビルボードにその名を連ねたPSYプロデュースの楽曲でデビュー。さらに、人気バラエティ番組『１泊２日』（2007年）での天然ぶりで火がついた。その親しみやすい抜群の愛されキャラから「国民の弟」とまで呼ばれる存在に。初主演を果たした連ドラ『華麗なる遺産』（2009年）は視聴率47％という数字を叩き出す大ヒット作。

以来、バラエティにドラマに自在に駆け巡りまくっているマルチプレイヤー。180cm超えのスタイルは言うことなしのカッコよさ。でも、お顔はというと、どちらかというとおへちゃ気味な愛嬌系。「申し訳ありませんが、このお顔では絶対ハマりませんから！」と思いながら、ドラマを観始めても、必ず好きにさせられちゃう手練れな人たらし。

一昨年は、「国民の初恋」と呼ばれていたスジと久しぶりの共演作『バガボンド』（初共演は2013年のファンタジー時代劇『九家の書』）で、ノースタントのスゴ技アクションもたっぷりと堪能させてくれた（めちゃカッコよき）。

そして今年、『マウス』で自身初となるサイコスリラーに挑戦。これがまた、いい！　優しく脳天気な警察官からの………。ネタバレない範囲で言わせてもらえば、予想通りに展開しながらも、さらにそれを２堀りも３堀りもする内容と、飽きる暇なく牽引していく彼の存在感がスゴイ。

そして、彼がMCを務めるdTV配信のサバイバルオーディション番組『LOUD』（イ・スンギ登場は９話から）も、ぜひ、チェックを。天然っぽさ滲むひょうひょうと軽いトークなのに、優しさあふれてめちゃくちゃ実がある。こんな人いない。今さらですが、今、イ・スンギに夢中です。

『賢い医師生活』シーズン２の最終回も終了し（９月16日配信）、イクジュン・ロスに陥っている人も多いのではないだろうか。私的連ドラ・ベスト３に入る名作中の名作。チョ・ジョンソクは、その主役メンバー５人のひとりイクジュン役に扮している。

ソウル大学医学部時代の仲良しバンド仲間が、ソウルの一大総合病院に再び集結、その彼らを中心に病院での日常をさまざまなエピソードを交錯させながらセンスよく綴られていく、笑み多め、じ〜んも多めのハートフルヒューマンメディカルドラマ。イクジュンは、肝胆膵外科の助教授で、肝移植の名医という役どころ。気さくで社交的、仕事はもちろん、遊びも家事も子育てもなんでもこなすという万能キャラクターだ。

演出のシン・ウォンホ監督は、役柄と本人をリンクさせることでも有名だけど、チョ・ジョンソクもイクジュン同様、多才な人。出身はミュージカル。だから、ドラマ中でも何度も披露しているけれど、歌唱力はもちろん抜群。クラシックのギターリストを目指したというだけあって、ギターの腕前もプロ級。

そしてなんといっても、群を抜く演技の巧さ。まず、観てほしいのがスクリーンデュー作の映画『建築学概論』（恋愛映画では私的ベスト１）での彼。初恋に悩む主演のイ・ジェフン演じる大学生に恋愛アドバイスをする“どう見てもお前モテないだろ！”的な友人役なのだけど、多分10分にも満たないであろう出番にして、強烈にその“味”を印象づける巧みさ。

そんなチョイ役で新人男優賞をも手中に収めちゃう実力。『青い海の伝説』『知ってるワイフ』など、カメオ出演でさえその印象の残し方は強烈。アドリブも自在に操り、『ああ、私の幽霊さま』をはじめ、ラブコメではヒットメーカーとの定評も。完璧。

韓流俳優にはモデル出身という人も結構多いのだけれど、彼もそのひとり。身長187cmにして、このルックス。そのハイスペックな見栄えの眼福っぷりはもちろんだけど、例えば、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』のヒロインをいたぶるチンピラ役、『ここに来て抱きしめて』のサイコパスの父の血が流れることに悩む刑事役。

それから『キル・イット〜巡り合うふたり〜』の獣医を借りの姿に暗躍する殺し屋、『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』の10歳年上のキャリア女子を支える恋愛体質年下彼氏役などなど、その演じるキャラクターの振り幅は思いの外大きい。

眼光職人とも言われているらしいそのまなざしは、ひと睨みされるだけで即死しそうなくらいに鋭くクール。かと思うときゅーっと目を三日月にしながら清潔感ある白い歯を惜しみなくこぼしちゃう優しい笑顔。

最近、ソン・ヘギョとの最新作『今、別れている最中です（原題）』の撮影も無事終了して入隊。共演キラーと言われる韓国No.1のモテ女ヘギョとどんなラブロマンスを繰り広げてくれるのか、目が離せないのはいわずもがな。胸きゅん韓流ドラマ定番の役、“伝説の狐”に扮する『九尾の狐とキケンな同居』も、まもなく日本上陸と、兵役中で本人不在に関わらず主演作続々だ。

で、私的圧倒的イチオシはすでにNetflixで配信されている映画『甘酸っぱい』。チェ・スビン、クリスタルとの共演ケミに目が離せなくなる“甘酸っぱい”ロマンスの行方は…。実は、これ、日本のある映画作品のリメイク版なのだけれど（ネタばれになるので詳しくは言えません）、日本版よりさらりと軽め＆洒落た演出で、チャン・ギヨンの新たなキャラをまたもや発掘すること必至。映画なので一気観もラクラクなので、ぜひ。