ディズニー映画の主役といえばプリンセスたち。魅力的なヴィランやかっこいい王子さま、キュートで面白い動物たちもいるけれど、プリンセスは別格。そこで今回は賢くて美しく、個性的なプリンセスたちが隠し持っている秘密を大公開!
ちなみにディズニーが公式プリンセスとして認めているのは白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫、アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、モアナ。『アナと雪の女王』のエルサとアナはプリンセスではないので要注意!
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ティアナのモデルは実在のシェフ
『プリンセスと魔法のキス』にヒロイン、ティアナは自分のレストランを持つことを夢見ている女の子。ストーリーはアメリカの小説家E D.ベイカーの小説『カエルになったお姫様』やグリム童話の『カエルの王さま』をモチーフにしているけれど、ティアナのモデルは実在の女性、レア・チェイス。レアはニューオーリンズ出身で、レストラン「ドーキー・チェイス」のオーナーシェフだった。クレオール料理の女王と呼ばれるほどの腕の持ち主で、クインシー・ジョーンズからバラク・オバマ前大統領まで多くのセレブたちが彼女の料理を食べにこのレストランに足を運んだ。
ベルのブルーのドレスには意味があった
『美女と野獣』のプリンセス、ベル。同じ村に住む女性たちの中で、彼女だけがブルーの服を着ている。この映画ではブルーはアウトサイダーを象徴する人。後から登場する野獣の燕尾服がブルーなのも、彼が仲間外れの存在であることを示している。
ティンカー・ベルはプリンセスになる予定だった
『ピーターパン』に登場するティンカー・ベル。もともとは公式プリンセスに入る予定だったけれど、彼女を外すことを決定。その代わりに2005年に新たに立ち上げたメディアミックス企画「ディズニーフェアリーズ」の主役に起用した。プリンセスには慣れなかったけれど映画『ティンカー・ベル』や『ティンカー・ベルと月の石』などの主演を務めることに!
プリンセスはみんなティーン
真実の愛を求め、王子さまと恋に落ちるプリンセスたち。大人の女性だと思われがちだけれど実はまだティーン。最も若い白雪姫は14歳。ジャスミンは15歳で、アリエル、オーロラ姫、メリダ、ムーランは16歳、ポカホンタスは17歳、ラプンツェルは18歳。シンデレラとティアナが最年長で19歳。
メリダのヘアスタイルは時間と労力の賜物
赤いカーリーヘアが魅力的な『メリダとおそろしの森』のメリダ。実はこの髪型にはとても手がかかっている。新聞「ウォールストリート・ジャーナル」によると制作したピクサーはメリダのヘアスタイルのために新しいソフトウェアプログラムを開発したそう。このプログラムのおかげで「キャラクターの動きや周囲の状況に合わせて自然に動く髪を作ることができた」という。ちなみに彼女の巻毛の数は約1500本。すべて地肌から生えているように1本1本描かれているそう。
ムーランはプリンセスではない
『ムーラン』のヒロイン、ムーランはディズニーの決めた公式プリンセスの1人ではあるけれど、実際にはプリンセスではない。王家の生まれでもなく、最後に王子さまと結婚するわけでもないので地位としては一般人。でもその勇気とたくましさがディズニープリンセスにふさわしいのは誰もが認めるところ。
シンデレラはウォルト・ディズニーのお気に入り
ディズニー映画の生みの親、ウォルト・ディズニーが一番気に入っていたプリンセスはシンデレラ。オリジナルのアニメーション映画『シンデレラ』で声を担当した女優アイリーン・ウッズにそうを打ち明けている。アイリーンによると「ウォルト・ディズニーはこの物語に結びつきを感じていた」そう。彼が特に好きだったのはそれまで粗末な服を着ていたシンデレラがドレス姿に変身するシーン。
ベルのモデルは3人の映画スターたち
ハリウッドを代表する3人の名女優からインスピレーションを得て生まれたのが『美女と野獣』のベル。賢くて自立心に溢れたキャラクターは1933年の映画『若草物語』でキャサリン・ヘプバーンが演じた次女ジョーをモデルにしている。外見は映画『サウンド・オブ・ミュージック』のでヒロインのマリアを演じたジュリー・アンドリュース、『オズの魔法使い』のドロシーを演じたジュディ・ガーランドを参考にしているそう。
プリンセスは王子さまよりセリフが少ない
最近、ますます勇敢で自立心あふれる女性になっているプリンセスたち。それでもセリフの数は男性キャラクターよりも少ない。2016年に発表されたある研究によると女性キャラクターがセリフを話している時間は男性キャラクターよりも40%少ない。アナとエルサという2人の強い女性キャラクターが印象的だった『アナと雪の女王』でもセリフの59%が男性キャラクターのものだった。
ジャスミンの洋服はブルーの予定ではなかった
『アラジン』のプリンセス、ジャスミンはブルーのトップスとハーレムパンツがトレードマーク。でも最初はピンクになる予定だった。理由は会社の重役が「ピンクにしたほうが、たくさんジャスミン人形が売れる」と思っていたから。でもジョン・マスカー監督とロン・クレメンツ監督はブルーがいいと主張、この衣装が誕生した。
ベルの髪が乱れがちなのにはわけがある
オーロラ姫、白雪姫、シンデレラの髪はいつもパーフェクトにスタイリングされている。でも『美女と野獣』のベルの髪はもっとナチュラル。前髪がほつれた姿で村を走り回っている。これには理由があるそう。脚本家のリンダ・ウールヴァートン曰く「それまでのプリンセスはパーフェクトすぎると批判をされていた。だからディズニーはベルをパーフェクトすぎない女性として描くことで、もっと共感できるキャラクターにしようとした」。
グループフォトでお互いを無視しているのにもわけがある
グループフォトを見るとどのプリンセスもお互いを無視、視線を一切合わせていない。2006年、新聞「ニューヨークポスト」がその謎に迫っている。同紙によるとこれは「それぞれの神話の神聖さを維持するため」。自分の世界の中にいることを示すため、他のプリンセスの存在に気がついていないかのように他の方向を見ているのだそう。
アリエルはブロンドになるはずだった
『リトル・マーメイド』のアリエルのトレードマークはこの赤毛。でも当初はブロンドになる予定だった。変更した原因はこのアニメの制作中に公開された映画『スプラッシュ』。青年と人魚が恋に落ちるというストーリーでブロンドの人魚が登場する。同じではアリエルが目立たなくなってしまうと考えたディズニーは赤毛に変えることを決定、今の姿になったそう。
白雪姫は2人の女性をモデルにして作られた
白雪姫のモデルになったのは1910年代から30年代にかけて大活躍した女優のメアリー・ピックフォードとアニメ映画のキャラクター、ベティ・ブープ。メアリーは親しみやすい魅力の持ち主で「アメリカの恋人」と呼ばれていた。一方のベティはアニメの世界で初めて色気や官能性を表現したキャラクターと言われている。親近感とセクシーさ、両方を備えたプリンセスとして白雪姫は作られた。
ムーランの物語は中国の伝説がもとになっている
古代中国を舞台にしている『ムーラン』。中国の伝説「花木蘭」をモデルに作られている。この伝説は病気の父に代わり、娘の木蘭が男装して戦い、自分の軍を勝利に導くというストーリー。
メリダは歌わない唯一のプリンセス
ディズニープリンセスたちはそれぞれみんな自分らしさを持っている。その中でも特に個性的なのは『メリダとおそろしの森』のメリダ。彼女はディズニープリンセスの中でも唯一歌わないプリンセスである。
シンデレラの足は超ミニサイズ
『シンデレラ』の物語の鍵はガラスの靴。もし他の女性がシンデレラと同じ靴のサイズだったら、ハッピーエンドにならなくなってしまう。あるイギリスの足専門医が体型から分析したところによるとシンデレラの足はアメリカサイズの4.5。日本で言うと21.5センチ! これなら同じ靴のサイズの人が次々と現れることはなさそう。
アラジンのルックスはジャスミンに合わせて変えられた
制作初期、アラジンはもう少し幼いルックスで描かれていた。でもジャスミンのスケッチが完成、2人を並べてスタッフたちが思ったことは「この女性がアラジンみたいな男性と恋に落ちるはずがない」。そこでアラジンを大人びたルックスに描き変えたそう。
ベルのドレスはあの名作恋愛映画から影響を受けて完成した
ベルが着ているイエローのドレスにインスピレーションを与えたのはオードリー・ヘプバーンの名作映画『ローマの休日』のアン王女のドレス。映画はモノクロだったけれど撮影時に着用していたのはゴールドに近い黄色だったのだそう。
モアナのドレスは史実に基づいている
『モアナと伝説の海』のプリンセス、モアナの衣装を作るにあたってデザイナーのネイサ・ボーヴェは徹底的にリサーチをしたと話している。「ポリネシア諸島で当時使われていた素材について可能なかぎり調査した。この物語は約2000年前を舞台にしているので当時の様子を伝える写真はない。だから『オセアニックトラスト』から素材について資料をもらった」。「オセアニックトラスト」とはこの作品の監督やプロデューサーがリサーチ中に出会った人類学、言語学、タトゥーなどの文化の専門家を集めて作ったグループ。