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証言と写真でたどる! ウィリアム王子とハリー王子が仲良し兄弟から断絶状態に陥るまで

懐かしの仲良しエピソードからダイアナ元妃の銅像除幕式まで一気にプレイバック

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diana, princess of wales statue unveiling at kensington palace
WPA Pool//Getty Images

不仲説が根強く報じられているウィリアム王子とハリー王子。でも幼い頃の王子たちは仲がいいことで有名だった。母ダイアナ元妃の死を一緒に乗り越え、大人になってからはチャリティ活動に共に取り組んできた2人の王子たち。その成長過程、そして悲しくも険悪な関係に陥ってしまった経緯を写真と関係者の証言からプレイバックしたい。

1985年5月

royal family leaves italy
Princess Diana Archive//Getty Images

1982年にウィリアム王子、1984年にハリー王子が誕生。ダイアナ元妃は2人の息子についてこう語っている。「毎晩2人の息子をぎゅっと抱きしめてからベッドに入れているの。息子たちには常に愛を注いでいる」。王室は長男が将来の王、次男以下はその「スペア」と見られがち。でもダイアナ元妃が2人ともに愛情をたっぷり注ぎたいせつに育てていたことを伺わせる。

1986年7月

diana and sons
Georges De Keerle//Getty Images

一家の家政婦として働いていたウェンディ・バリー曰く「ウィリアム王子とハリー王子は父親とかくれんぼして遊び、近くの馬小屋まで散歩にいくのが大好き」。

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1989年9月

diana william harry at school
Tim Graham//Getty Images

ハリー王子もウィリアム王子と同じプレスクール、ウェザービースクールに通い始める。先輩であるウィリアム王子は通学のときも弟を気遣っていたという。

1991年10月

royals at niagara
Princess Diana Archive//Getty Images

この頃の2人のお気に入りの遊びは兵隊ごっこ。家政婦のウェンディ・バリーは「ウィリアム王子が兵士を、ハリー王子がその部下に扮していた」。

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1993年11月

diana, william  harry at thorpe park
Julian Parker//Getty Images

「子どもたちに普通の経験をさせたい」と語っていたダイアナ元妃。その教育方針に基づき、機会があれば親子で街に出かけていた。ロンドン郊外のサリー州にある遊園地ソープパークに出かけ絶叫マシーンに乗ったことも。

1995年8月

the vj day 50th anniversary celebrations
Antony Jones/Julian Parker//Getty Images

ダイアナ元妃は子どもたちに宮殿の外の世界を教えようとしていたという。元妃の友人ラナ・マークスは「元妃は夜、王子たちを連れて通りに出かけてホームレスたちの姿を見せ、現実社会がどのようなものなのかを説明していた」。

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1997年8月

charles william harry balmoral
Tim Graham//Getty Images

ウィリアム王子は15歳、ハリー王子は13歳に。この頃になると王子たちもわんぱくに。家政婦のウェンディ・バリーは「いたずらをして遊ぶようになった」と語っている。宮廷のスタッフを水鉄砲で攻撃するのがお気に入りだったとか!

2002年7月

william and harry at polo
Tim Graham//Getty Images

1997年にダイアナ元妃が亡くなり、大きな衝撃を受けた両王子。この悲しい事件で兄弟の絆はさらに強まったという。またこの頃から一緒にポロのチャリティマッチに出場するようになった。自分たちを「チーム・ウェールズ」と名付けていたと王室の伝記作家ケイティ・ニコールは語る。

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2007年2月

rbs 6 nations england v italy
Richard Heathcote//Getty Images

この頃ハリー王子はウィリアム王子が交際していたケイト・ミドルトン(もちろん現在のキャサリン妃)と対面。ハリー王子とキャサリン妃はすぐに仲良くなった。ハリー王子はウィリアム王子の恋を応援。ウィリアム王子が妃にプロポーズするときには、自分がダイアナ元妃から受け継いだサファイアの指輪を婚約指輪として使って欲しいとウィリアム王子に譲ったという心温まるエピソードも。

2011年4月

the wedding of prince william with catherine middleton   westminster abbey
Samir Hussein//Getty Images

2010年11月にウィリアム王子とキャサリン妃が婚約した。ハリー王子も盛大に祝福! 「ずっと姉がいたらいいのにと思っていた。ついにその願いが叶った」とコメントしていた。2011年4月の結婚式でウィリアム王子はアッシャー(介添人)を友人たちに依頼することはせず、ハリー王子だけがベストマンとして付き添った。ハリー王子はスピーチでウィリアム王子を「完璧な兄」、キャサリン妃を「姉のような存在」と語っていたという。

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2017年2月

the duke  duchess of cambridge and prince harry join team heads together at a london marathon training day
Samir Hussein//Getty Images

ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚後、3人で公務に出席することが年々増えていった。2016年にはウィリアム王子とキャサリン妃、ハリー王子の3人でメンタルヘルスの啓蒙活動「Heads Together」も立ち上げている。2017年2月にはそのPRの1つとして3人でロンドンマラソンのランナーたちの練習に参加、全力で競争する姿も披露した。ちなみに1位はハリー王子、2位にウィリアム王子、3位がキャサリン妃。手加減せずに戦うところが日頃の仲のよさの証だとロイヤルファンを喜ばせた。

the duke  duchess of cambridge and prince harry outline plans for heads together ahead of the 2017 virgin money london marathon
Karwai Tang//Getty Images

しかしこの頃から水面下で兄弟の関係は少しづつ悪化。2016年からハリー王子が女優のメーガン・マークルと交際を始めたことが原因だった。王室専門家で兄弟の確執に関する書籍『Battle of Brothers(原題)』の著者でもあるロバート・レイシーによるとウィリアム王子はハリー王子が結婚を急いでいることに危機感を感じていたという。レイシー曰く「ウィリアム王子はハリー王子と刺々しいやりとりをした後、チャールズ・スペンサー伯爵(ダイアナ元妃の弟)に助けを求めた」。スペンサー伯爵はハリー王子に交際をゆっくり進めるようにアドバイス。しかし「伯爵が介入したことで事態は一層悪くなった。ハリー王子はメーガン妃との交際をスローダウンすることはしなかった。ハリー王子は伯爵ではなく、彼を巻き込んだウィリアム王子に対して激怒した」。

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2018年5月

prince harry marries ms meghan markle   windsor castle
WPA Pool//Getty Images

2017年11月にハリー王子がメーガン妃と婚約した。ウィリアム王子はキャサリン妃と共にお祝いの声明を発表、「ハリーとメーガンのニュースに心を躍らせています。メーガンと親しくなり、一緒にいて幸せそうな2人を見られるのは素晴らしいことです」。2018年5月の結婚式ではウィリアム王子がハリー王子のベストマンを務めた。関係者は「ハリー王子には親しい男性の友人たちが数名いた。でも彼がウィリアム王子以外にベストマンを頼むことはあり得なかった」。

2019年2月

remembrance sunday cenotaph service
Mark Cuthbert//Getty Images

結婚式ではハリー王子とメーガン妃の結婚を祝福したウィリアム王子だけれど、両王子の関係は改善しなかった。2019年2月、これまで両王子が一緒に運営していたチャリティ組織「ロイヤルファウンデーション」からハリー王子が独立、自分とメーガン妃の組織を立ち上げることを英国王室は明らかにした。これをきっかけに両夫妻の険悪説が浮上。マスコミの注目を集めるようになった。

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first annual royal foundation forum
Chris Jackson//Getty Images

当時、主に囁かれていたのは「キャサリン妃とメーガン妃の不仲説」。しかし王室の伝記作家であるニック・ブレンは「仲が悪いのはむしろ王子たちだ」とこの頃から証言していた。ハリー王子自身もドキュメンタリー番組「Harry & Meghan: An African Journey」でウィリアム王子と「ケンカをすることもある」と発言。「いいときも悪いときもある。でも僕たちはいつも兄弟だ。今は違う道を歩んでいる。でも僕は常に兄の味方だし、兄は僕の味方だとわかっている」。

2019年11月

the duke of cambridge and the duke of sussex take part in the king power royal charity polo day
Max Mumby/Indigo//Getty Images

2019年5月にハリー王子に長男のアーチーが誕生した。同年の11月にハリー王子は「今年のクリスマスはエリザベス女王の私邸サンドリンガムハウスを訪ねない」と発表、ロイヤルファミリーたちとは過ごさず自分たち家族だけで迎えると明らかにした。関係者は「アーチーにとって初めてのクリスマスをとても特別なものにしたいと思ったのも一因だが、ウィリアム王子との関係が悪化していることが大きな理由だ」と話していた。

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2020年1月

the duke and duchess of sussex visit canada house
WPA Pool//Getty Images

ハリー王子が英国王室を離脱すると声明を出し、世界中を驚かせた。ロイヤルファミリーは王子がこの発表をすることを知らされていなかったそう。「ウィリアム王子にも不意打ちだった」と関係者は語る。これで兄弟の関係は一気に悪化。関係者曰く「ウィリアム王子はとても悲しんでいた。子どもの頃のハリー王子はこういう重大なニュースをまずウィリアム王子に伝えたからだ」。また発表したのがキャサリン妃の誕生日の前日だったことも「ウィリアム王子の傷に塩をすり込んだ」。

2020年3月

commonwealth day service 2020
WPA Pool//Getty Images

ハリー王子とメーガン妃の最後の公務はコモンウェルスデーの礼拝。両夫妻が一堂に会した。ウィリアム王子とキャサリン妃は2人に挨拶はしたものの、その後言葉を交わすことはなかった

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2020年5月

National Service Of Remembrance At The Cenotaph
WPA Pool//Getty Images

4月に正式に王室を離脱、アメリカに移住したハリー王子とメーガン妃。王室離脱を発表して以来、兄弟の間で会話は途絶えていたがこの頃から再び連絡を取り出すようになったという。王室の伝記作家ケイティ・ニコールが「まだ2人の間にしこりはある。でも2人は連絡を取り合い、関係は少しづつよくなっている」と証言、ビデオ電話で互いの家族の誕生日を祝いあっていると語っていた。また5月にチャールズ皇太子が新型コロナウイルスに感染したことも頻繁に連絡を取り合うきっかけになったという。

(写真は同年11月、無事に回復したチャールズ皇太子とウィリアム王子)

2021年3月

the duke and duchess of cambridge visit school 21 in stratford
WPA Pool//Getty Images

オプラ・ウィンフリーによるハリー王子とメーガン妃のインタビューが放送された。ハリー王子は兄との関係について「ウィリアムのことを愛している。僕たちは一緒に地獄をくぐり抜け同じことを経験してきた。今は違う道を歩んでいるが、時がすべての問題を癒してくれるのを願っている」と語っていた。しかし同じインタビューでメーガン妃は王室に人種差別があると指摘。さらにハリー王子は「兄と父は王室に囚われている」と同情まじりに批判。これらの発言はウィリアム王子を激怒させることになった。放送の公務で「私たちは人種差別をするような家族ではない」とコメントしていた。

(写真は人種差別疑惑にコメントした公務で、キャサリン妃と)