いつも自由気ままに振る舞い、時にはわがままな態度でニュースを賑わせるセレブたち、でも彼女たちもロイヤルファミリーの前では私たちと同じ。たくさんの決まりに従わなくてはならないそう。そこで王室の行動規範や関係者の証言からわかったセレブたちが守らなくてはならないルール40条を大公開! 中には破ってしまっている人もいるもよう。
事前に説明を受ける
ロイヤルファミリーとの対面が決まったら王室スタッフから連絡が来る。そこには「やってはいけないこと」「やっていいこと」、また挨拶の仕方などが細かく記載されている。映画『ライオンキング』のプレミアでヘンリー王子&メーガン妃と会った俳優のビリー・アイクナーが明かしている。
(2008年、映画『ブーリン家の姉妹』のプレミアで。スカーレット・ヨハンソンとナタリー・ポートマンがチャールズ皇太子と対面した)
ルールには必ず従わなくてはならない
ロイヤルファミリーにはそれぞれ公の場所に出席するときの準備をするチームがいる。このチームがスケジュールを調整しセレブたちに指示を出す。いつもは要求をする側のセレブたちも、ロイヤルのチームの指示には絶対従わなくてはならない。
(2015年ポロのイベントで、ハリー王子とクリス・ヘムズワース&エルサ・パタキー夫妻)
セキュリティの邪魔をしてはいけない
チームがセレブたちに指示を出すのはロイヤルの安全を守るため。だからロイヤルに近づくときにはふざけたり冗談を飛ばしたりしてボディガードやセキュリティスタッフの邪魔をするのはもってのほか。
早めに行動
エリザベス女王が登場する場合、最後にやってくるのは女王。つまりセレブたちはそれよりも前に到着していなくてはならない。ちなみにハリー王子とメーガン妃の結婚式の会場にエリザベス女王が到着したのは5分前。だから5分前行動ではなく、5分以上前行動がマスト。
ロイヤルファミリーに触れてはいけない
どんなに話がはずんでもロイヤルファミリーの体に触れてはいけない。2011年にウィリアム王子とキャサリン妃がアメリカを訪れたときに対面したジェニファー・ロペスは興奮のあまりかそのルールを忘れてしまったもよう。
ロイヤルからコンタクトを求められたらOK
ルールで禁じられていても、ロイヤル側からそう振る舞ってきたらルールは曲げてもOK。だから握手やハグを求めてきたら応えること。
(2007年のある授賞式で、カミラ夫人とメリル・ストリープ)
挨拶するときは握手
英国王室のウェブサイトには「女王やロイヤルファミリーとの挨拶で必ずしなくてはならない作法はない」と記載されている。でもほぼ必ずと言っていいほどセレブとロイヤルの対面シーンでみられるのが握手。シンプルだけれど「普通の握手」が一番安全のよう。
(2017年のあるレセプションで、フィリップ王配とトム・クルーズ)
ロイヤルのリードに任せる
セレブと会ったとき堅苦しさや礼儀作法を捨ててフレンドリーに近寄るロイヤルファミリーも。エアキスやハグをしてきたら、その場合にはロイヤルのリードに任せること。
(2000年のあるプレミアで、チャールズ皇太子とエマ・トンプソン)
話しかけるのはロイヤルから
普段はファンに自分から声をかけ、フレンドリーに振る舞うのがいいセレブ。でもロイヤルたちには話しかけてはいけない。握手しているときについ挨拶したくなるけれどぐっと我慢。第一声はロイヤルから、がルール。
(2019年の英国アカデミー賞授賞式で、キャサリン妃とオリヴィア・コールマン)
ファーストネームで呼んではいけない
同じようにフレンドリーに振る舞おうとして「ウィリアム」とか「キャサリン」と呼びかけてはだめ。まず「殿下」「妃殿下」と挨拶し、次からは「サー」「マーム」と呼びかける。
(1951年、フランク・シナトラと歓談するフィリップ王配)
ニックネームも使ってはいけない
ロイヤルファミリー同士ではニックネームを使うこともある。例えばフィリップ王配はエリザベス女王のことを”クイーンキャベツ”と呼んでいたそう。でもセレブといえどもそれを真似して使ってはいけない。ビヨンセが映画『ライオン・キング』のプレミアでメーガン妃と対面したときに「マイ・プリンセス」と呼びかけたのは王室スタッフの間で物議を醸したという。
無理してお辞儀をする必要はない
ロイヤルファミリーに会うとき、女性は膝を曲げるお辞儀”コーテシー”をしなくてはいけないと思いがち。でも必ずしもコーテシーをする必要はなく握手だけでも構わない。またコーテシーは女性だけがするもの。2020年のBAFTAで緊張してウィリアム王子にお辞儀してしまったホアキン・フェニックスの例はNG。
女王に会うときにはコーテシー
でも女王に会う場合にはコーテシーが正しい挨拶の仕方。2014年にエリザベス女王と対面したアンジェリーナ・ジョリーも完璧なコーテシーを披露。
同伴者は背後に
ロイヤルファミリーがセレブたちに挨拶する時間は限られている。出席者の同伴者に挨拶をする余裕がない場合もある。だから列の前面に並ぶのは招待されたセレブ。夫や妻などの同伴者は招待された人の背後に立つ。
(2008年のプレミアで、ウィリアム王子とダニエル・クレイグ)
同伴者も話し掛けられたときだけ話す
話しかけるのはロイヤルから、というルールは同伴者にも当てはまる。時間がなくなってしまう危険を避けるためにも同伴者は声をかけられたときだけ話す。
(1997年のガラでチャールズ皇太子とジェニファー・アニストン、スパイス・ガールズ)
紹介するのは側近
セレブがロイヤルに自己紹介する必要はない。側近たちがロイヤルに紹介してくれる。ちなみにドラマ「ザ・クラウン」でフィリップ王配を演じたマット・スミスはウィリアム王子に対面したとき、側近に「フィリップ王配を演じている俳優」と説明されたそう。マット本人はできればウィリアム王子にそれを知られたくなかったとか。
緊張してもいい
映画『ライオン・キング』のプレミアでヘンリー王子とメーガン妃に会った俳優のビリー・アイクナーは「厳しいルールがたくさんあってとても緊張してしまった。でも2人はとても落ち着いていて親切だった」。緊張しても問題ない。
むしろ緊張した方がいい
ロイヤルファミリーは相手が緊張することに慣れている。ちなみにあのビヨンセですらメーガン妃と会うときには上がってしまったという。ロイヤルファミリーは相手をリラックスさせることと礼儀作法を守ることを両立するのが上手。だから馴れ馴れしくなるよりも緊張して礼儀正しく振る舞う方が安全。
(2011年、アメリカ外遊で対面したキャサリン妃とリース・ウィザースプーン)
間違いを犯しても慌てない
CNNの王室担当レポーターのヴィクトリア・アービターによるとロイヤルは相手が間違いを犯しても気にしていないそう。「それがその場の空気が和ませ、話のきっかけになる」と語っている。でもわざとバカなことをしていると思われてはだめ。緊張してもいいが控えめな態度をとることがセレブにも求められる。
(2018年のある授賞式で、チャールズ皇太子とオリヴィア・コールマン、トム・ハーディ)
避けた方がいい言葉がある
ロイヤルファミリーには使ってはいけない単語がある。例えば「トイレ」。「バスルーム」「トイレット」は使わず「ラヴァトリー」と言う。ロイヤルと会うときにセレブたちもそう言わなくてはいけないわけではない。でもロイヤルに合わせた方が好感度は上がる。
(2003年、あるコンサートでチャールズ皇太子とビヨンセ)